利益は現場で生まれる。しかし、残すのは経営構造である

「現場を改善すれば、利益は増える」。
それだけでは足りないと、私は考えています。
現場で生産性を上げても、採算の合わない商品を売り続けていれば利益は残りません。
歩留まりを改善しても、価格や取引条件に問題があれば利益は残りません。
そして、AIやDXも同じです。
新しい技術を導入したという事実そのものが、経営成果なのではありません。
■ 個別の正しさを、一つの利益へつなぐ
営業は売上を追い、開発は良い商品をつくり、購買は単価を下げ、生産は効率を上げようとします。
それぞれが懸命に役割を果たしていても、判断がつながっていなければ、利益は部門と部門の間からこぼれます。
大切なのは、誰かを責めることではありません。
商品、価格、原価、設備、人、在庫、組織、そしてAIやDXまで、一つの利益構造として見ることです。
■ 現場と経営の両方が必要である
私は、研究開発、商品開発、新規事業、経営戦略、工場運営を経験してきました。
そこで学んだのは、現場だけでも、経営だけでも、会社は変わらないということです。
現場の事実を数字で捉える。
AIやデータも使って兆候をつかむ。
利益を奪っている本質的な課題を見極める。経営が優先順位を決める。
管理職が現場につなぐ。組織が実行し、結果から学ぶ。
この循環を回す必要があります。
■ AI・DXも「利益につながるか」で判断する
AIやDXには大きな可能性があります。
しかし、「新しいから導入する」「他社がやっているから導入する」では、投資が目的化する危険があります。
必要なのは、その技術によって何を変えたいのかを明確にすることです。
ロスを減らすのか。
品質を安定させるのか。
設備停止を減らすのか。
意思決定を速くするのか。
人をより価値の高い仕事へ移すのか。
そして最終的には、それが会社の利益と将来につながっているかを確かめる。
商品、価格、原価、設備、人、組織、AI、DXを、「利益につながるか」という一つの基準でつなぎ直す。それが、私の考える利益構造改革です。
■ 人と会社の未来へ利益を残す
利益は、現場で働く一人ひとりの仕事から生まれます。
しかし、その利益を会社に残し、働く人の処遇、次の設備投資、新たな商品、会社の未来へつなぐ仕組みをつくるのは経営の役割です。
ODAビジネスパートナーズは、食品製造業をはじめとする製造業において、現場と経営をつなぐ利益構造改革を支援しています。
▼現場の努力を、会社の利益と未来につなげるために。まずは現在の状況をお聞かせください。



