現場は頑張っている。それでも利益が残らないのは、なぜか

「現場は、こんなに頑張っているのに、なぜ利益が残らないのか」
私は、工場の経営に携わる中で、何度もそう思ってきました。
納期に間に合わせるために残業する。
設備が止まれば、経験のある人が駆けつける。
人が足りなければ、別の工程から応援に入る。
品質に問題があれば、何度でも手直しをする。
製造現場では、今日も多くの人が責任感を持ち、懸命に働いています。
私は、そうした姿を間近で見てきました。
だからこそ、利益が出ない原因を、現場の努力不足にしてはいけないと思っています。
現場は、もう十分に頑張っている
利益が厳しくなると、「もっと生産性を上げよう」「コストを削減しよう」「現場で改善しよう」という話になりがちです。
もちろん、現場改善は重要です。
しかし、現場にさらなる努力を求める前に、経営が考えなければならないことがあります。
売れているのに、利益が出ていない製品はないか。
長年続けてきたという理由だけで、非効率な工程を残していないか。
廃棄、再処理、手直しを、仕方のないものとしていないか。
価格や取引条件に問題はないか。
現場の頑張りによって、経営課題が見えなくなっていないか。
現場が懸命に対応することで、工場は毎日動き続けます。
しかし、その頑張りに甘えていると、本来は経営が解決すべき問題が、そのまま残されてしまいます。
誰かが決断しなければ、現場の無理は続いていく
私はこれまで、研究開発、商品開発、新規事業、経営戦略、そして工場運営に携わってきました。
その中で、赤字商品の見直し、非効率な生産ラインの廃止、価格改定、大規模な設備投資など、決して容易ではない判断も行ってきました。
迷うこともありました。
反対されることもありました。
すぐには理解してもらえないこともありました。
それでも、誰かが決断しなければ、現場はいつまでも無理を続けることになります。
現場に責任を押しつけるのではなく、現場で起きている事実を数字で捉え、会社として何を変えるのかを経営が決める。
それが、経営の責任だと私は考えています。
AIに見つけられても、AIには決断できない
いまは、AIを活用することで、原価やロスの傾向、設備の異常、工程上の問題を、以前より早く見つけられるようになりました。
AIは、利益が失われている兆候を見つけるうえで、非常に有効な道具です。
しかし、数字の裏側で何が起きているのか。
そこで働く人たちは何に困っているのか。
どの問題を優先し、何をやめ、どこに投資するのか。
そこまでAIが決めてくれるわけではありません。
AIが示した事実を、人が現場で確かめる。
経営が責任を持って決断する。
管理職がその意味を理解し、自分の言葉で現場に伝える。
そして、一人ひとりが納得して行動する。
この流れがあって、初めてAIやデータが利益に変わります。
現場の頑張りを、利益と未来につなげたい
利益は現場で生まれます。
しかし、その利益を会社に残し、働く人の処遇や設備投資、会社の未来につなげられるかどうかは、経営の構造によって決まります。
私は、現場にもっと頑張れと言うために、利益構造改革を行うのではありません。
現場で働く人たちの頑張りが、正しく利益につながる会社にしたい。
会社が利益を生み、その利益によって働く人とその家族が幸せになり、会社が次の世代へ続いていく。
そのために、現場と経営をつなぎ、利益を奪っている構造を変えていく。
それが、私が取り組む利益構造改革です。
皆さんの会社では、現場の頑張りが、本当に利益につながっているでしょうか。
ODAビジネスパートナーズは、食品製造業をはじめとする製造業の利益構造改革を支援しています。
▼現場の努力を、会社の利益と未来につなげるために。まずは現在の状況をお聞かせください。



