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稼働率98%の工場が、なぜ倒産するのか? —— キャッシュフローを殺す「見せかけの効率」

事例紹介

「今月の稼働率は98%です! フル稼働でした!」
月次の生産会議で、工場長が誇らしげに報告する。
経営者も「よくやった」と頷く。
一見、素晴らしい光景に見えます。
しかし、私はこの光景を見るたびに寒気がします。
なぜなら、その工場の倉庫には、**「出荷予定のない在庫」**が山積みになっていることが多いからです。
多くの製造現場が陥る最大の罠。
それが**「見せかけの効率化(部分最適)」**です。

1. 稼働率の嘘
機械を止めることは「悪」だという教えが、現場には染み付いています。
手待ち時間をなくすために、来月分の注文まで前倒しで生産する。
すると、計算上の「稼働率」は上がります。
1個あたりの「加工費」も下がったように見えます。
しかし、材料費と労務費は先にキャッシュアウトし、
製品は現金化されずに倉庫で眠ります。

2. 在庫という猛毒
在庫は、決算書上は「資産」ですが、現場にとっては「猛毒」です。
• 保管スペースを食う。
• 探す手間が増える。
• 劣化・陳腐化のリスクがある。
何より、「会社の現金(キャッシュ)」を凍結させているのと同じです。

3. 真の利益とは
私がコンサルティングをする際、まず見るのは稼働率ではありません。
**「スループット(販売されて初めて生まれる利益)」**です。
どれだけ効率よく作っても、売れなければ会社の利益はゼロです。
むしろ、在庫管理コストの分だけマイナスです。
「売れるスピードに合わせて、あえて機械を止める勇気」
これを持てるかどうかが、儲かる工場と潰れる工場の分かれ道です。
あなたの工場は、ただ「回っているだけ」ではありませんか?
もし、倉庫に3ヶ月以上動いていない在庫があるなら、
その工場は、今すぐ止血処置が必要です。

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