原価が見えていない会社に、必ず出る「5つの兆候」

「売上はあるのに、なぜか利益が残らない」
その原因は、景気でも価格競争でもありません。
多くの場合、「原価が正しく見えていない」ことが原因です。
私はこれまで、数多くの製造現場で原価構造を精査してきました。
そこで気づいたのは、
原価が見えていない会社には、
必ず共通する兆候があるという事実です。
① 製造ライン別損益が即答できない
「だいたい黒字です」
この言葉が出る会社は危険です。
どのラインが、
どの商品が、
本当に利益を生んでいるのか。
即答できなければ、
判断はすべて“感覚”になります。
② 段取り替えのロスが原価に反映されていない
段取り時間は「仕方ないコスト」ではありません。
利益を直接削っている時間です。
月30時間の段取りロスは、
年間360時間。
人件費・エネルギー・機会損失を考えれば、
軽視できる数字ではありません。
③ 不良・手直しが“現場努力”で吸収されている
数字に現れない手直し。
見えない再加工。
それは利益ではなく、
現場の体力を削っているだけです。
努力で吸収されている問題は、
経営から消えている問題です。
④ 「主力商品」が神格化されている
「昔から売れている」
「大事な取引先だから」
その商品、本当に儲かっていますか?
感情で続ける商品は、
利益商品から未来を奪います。
⑤ 在庫が増えているのに安心している
稼働率が高い。
フル操業。
しかし在庫が積み上がる。
それは利益ではなく、
現金の凍結です。
3つ以上当てはまる会社は、
構造を疑うべきです。
原価の1%を見直すだけで、
景色は変わります。
1%は、誤差ではありません。
経営の精度そのものです。



