経営と現場をつなぐ管理職を、どう育てるか ―利益構造改革を動かすリーダーシップ―

私はこれまで、管理職を対象としたリーダーシップ研修を、何度か実施してきました。
そこで一貫して伝えてきたのは、単なる管理手法や、部下の動かし方ではありません。
管理職とは、自らの意思をもって、経営と現場をつなぐ存在である。
これが、私の管理職リーダーシップ研修の根幹です。
ただし、その前に絶対条件があります。
経営者が、会社をどこへ導こうとしているのか。
何を大切にし、何を実現したいのか。
その経営方針を、管理職が理解し、現場へ展開できるように、分かりやすく明確に伝え、十分なコミュニケーションを取ることです。
それをせずに、「管理職が方針を理解していない」「現場が動かない」と嘆くのであれば、経営者として失格だと私は思います。
経営者と管理職の間に十分な対話がなければ、管理職と現場の間にも壁が生まれます。当然、会社の雰囲気も良くなりません。
そのうえで、管理職には、経営の意思を深く理解し、現場の実情や働く人たちの思いを受け止め、自ら考え、判断することが求められます。
そして、進むべき方向を自分の言葉で語り、一人ひとりの日々の行動へとつなげていく。
管理職は、経営方針をそのまま伝えるだけの「伝達役」ではありません。
また、人を管理することが役割でもありません。
一人ひとりと向き合い、その人が持つ力を信じ、引き出す。
仕事の目的と役割を明確にし、自ら考え、判断し、行動できる機会をつくる。
困ったときには支え、結果だけでなく、そこに至る過程も一緒に振り返る。
こうした積み重ねによって、人は仕事に責任と誇りを持ち、組織は自ら動き始めます。
私は、研究開発、商品開発、新規事業、経営戦略、そして数十名から百名以上が働く工場の運営と利益構造改革に携わってきました。
その経験を通じて痛感したのは、数字や仕組みを整えるだけでは、組織は変わらないということです。
心が人を動かし、人が現場を変え、現場が経営を変える。
利益構造改革を本当に前へ進めるのは、経営者と管理職が意思を共有し、現場で働く一人ひとりの力を引き出すことのできる組織です。
皆さんの会社では、経営者の思いが管理職に十分伝わっているでしょうか。
そして管理職は、その思いを自分の言葉で現場に語り、人と組織の力を引き出しているでしょうか。
食品製造業をはじめ、製造業の管理職育成や利益構造改革を支援しています。
▼管理職育成や利益構造改革について、一度、一緒に現状を整理してみませんか。



