利益構造改革とは何か──現場改善だけでは利益が残らない理由

「現場改善をずっと続けているのに、なぜ利益が変わらないのか。」
製造業の経営者から、この問いをよく聞く。
答えは一つだ。現場改善と利益構造改革は、別物だからだ。
■ 現場改善が届かない領域がある
現場改善は、製造コストを下げ、効率を上げ、品質を安定させる。
これは確かに重要で、やり続けなければならない活動だ。
しかし、利益構造を変えるには、それだけでは届かない領域がある。
どの製品を伸ばすか、どの製品を止めるか。
価格改定に踏み切るか、踏み切らないか。
設備投資の可否を、何を根拠に判断するか。
固定費の水準は、今の事業規模に合っているか。
これらは経営判断だ。現場がどれだけ改善しても、経営者がこれらに手をつけなければ、利益構造は変わらない。
■ 利益構造改革の5つの柱
私が「利益構造改革」と呼ぶ取り組みは、次の5つの柱で構成される。
一つ目は、原価の可視化だ。製造原価の実態を、経営者が正確に把握できる状態をつくる。感覚ではなく、構造として理解する。
二つ目は、収益構造の分解だ。製品別・顧客別の粗利貢献を明確にする。どこで稼ぎ、どこで削られているかを、数字で語れる状態にする。
三つ目は、商品構成の最適化だ。利益貢献の高い製品を伸ばし、赤字構造の製品を整理する。感情ではなく、データに基づいた判断をする。
四つ目は、固定費・変動費のバランス見直しだ。事業規模に対して固定費が重くなっていないか、投資判断の基準が明確になっているかを点検する。
五つ目は、経営と現場をつなぐ情報基盤の整備だ。現場の改善活動が、経営の利益判断に反映される仕組みをつくる。
■ これが「経営の設計」だ
利益構造改革は、一度で完成するものではない。
しかし、スタートラインは明確だ。
「なぜ今の利益水準になっているのか」を、経営者が構造として語れるようになること。
それができた瞬間から、打ち手が変わる。投資判断が変わる。現場への指示が変わる。
現場の力は、本物だ。その力を利益に変えるのが、経営の設計であり、利益構造改革の本質だ。
■ 気になった方へ
利益構造改革について、「自社ではどこから始めるべきか」という問いをお持ちの経営者がいれば、ぜひ一度お話しください。
初回は無料でお話を伺います。
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