利益改善は、原価低減だけでは足りない

利益改善は、原価低減だけでは足りない
原価低減は重要です。
しかし、原材料価格が上がる。人件費も上がる。これまで普通に調達できていた原材料や包材が、思うように確保できない。
こうした環境の中で工場の利益を本気で変えようとすると、「もっと原価を下げる」だけでは限界があります。
私自身、工場運営に携わる中で、歩留まり改善、ロス削減、残業削減、生産性向上などを進めても、それだけでは利益が十分に残らない場面を見てきました。
■ 外部環境が変われば、これまでの利益構造が通用しなくなる
原材料価格が大きく上昇しているのに、販売価格は以前のまま。
調達条件が変わっているのに、同じ原材料や包材を同じ考え方で使い続ける。
人件費やエネルギーコストが上昇しているのに、従来と同じ商品構成、生産方法、価格設定を続ける。
こうした状態では、現場がどれだけ改善しても、その成果を外部からのコスト上昇が上回ってしまうことがあります。
だからこそ、環境が変わったときには「どう原価を下げるか」だけではなく、「どうすれば利益が残る構造に変えられるか」を考える必要があります。
■ 現場が頑張っても、利益が残らない理由
採算の合わない商品をつくり続けていないか。
小ロット・多品種を当然のように受け続けていないか。
価格は、上昇した原材料費や人件費を反映したものになっているか。
過剰な在庫を抱えていないか。
販売計画と設備能力は合っているか。
限られた人員や設備を、本当に利益を生む商品へ振り向けているか。
こうした構造を残したままでは、歩留まり改善やロス削減で生み出した利益が、別のところから流出してしまいます。
■ 経営が決めなければ変わらないことがある
商品別の採算を確認し、場合によっては商品をやめる。
価格を見直す。
調達先や調達条件、原材料・包材のあり方を見直す。
非効率なラインのあり方を見直す。
伸ばす商品へ、人や設備を振り向ける。
設備投資と販売計画をつなぎ直す。
こうしたことは、現場の改善活動だけでは決められません。
経営が決めるべき仕事です。
原材料が上がったから利益が減る。
調達が難しくなったから生産性が落ちる。
それを「仕方がない」で終わらせるのではなく、外部環境が変わったのであれば、それに合わせて利益のつくり方そのものを変える必要があります。
■ 現場の努力を利益へつなぐ
「もっと頑張れ」と言う前に、その努力がきちんと利益として残る構造になっているかを見る。
私はここを大切にしています。
原価低減は重要です。
しかし、それは利益改善の一つの手段であって、目的そのものではありません。
商品、価格、原価、調達、設備、人、販売を「利益」という視点からつなぎ直す。
そして、会社が継続的に利益を生み、その利益を次の商品開発、人材育成、設備投資へ回せる状態をつくる。
環境が変われば、利益のつくり方も変える。
そこまで踏み込んで初めて、現場の改善が経営成果につながると私は考えています。
ODAビジネスパートナーズは、食品製造業をはじめとする製造業において、現場と経営をつなぐ利益構造改革を支援しています。
▼現場の努力を、会社の利益と未来につなげるために。まずは現在の状況をお聞かせください。



